お久しぶりです。管理人Aのかっつんです。

7/12,7/13はM15プレリリースでしたね。
皆さんどうだったでしょうか?

個人的にはあんまり欲しいカードもなかったのですが、リミテッド大好きなので12日だけ行ってきました。
13日は残念ながらお仕事でした・・・orz

参加者は約20人。
箱はランダムとなっており、白箱を渡されて、白緑デッキを組みました。
相手によって、サイド後に白黒にしたり、タッチ赤したりと小賢しいテクを使いましたが、結果は2勝1分。優勝ならず。

1引き分けはお互いにテーロスの魂が出て、ライフゲインしまくったあげくの時間切れ。
今回は箱に恵まれたので、1引き分けがなければ、優勝できてたんじゃないかと思いますが、こういうこともありますね。
久しぶりですし、シールドについて少し書きましょう。
(このブログは初中級者の方をターゲットとして書いているつもりですが、私自身、それほどレベルの高いプレーヤーでもありませんので、暇つぶし程度に読んでください)

プレリリースはシールド戦。
選んだ色によって、多少カードの偏りはあるものの、基本的にはシールド戦のテクニックが生きると思って良いでしょう。
それとマジックはカードゲームですから、構築でも運次第で勝ち負けが決まることも多いです。
シールドやドラフトというのは、当たり前ですが、構築よりも運によるところが大きい。
幸運によって勝つこともあれば、不運によって負けることもあります。

なので、百戦百勝はできません。
しかし、基本的な事をきっちりやることで、運を味方にできる確率を上げる、不運に見舞われる確率を下げる事はできます。

そこまでやって中級者。
あとは読み合いや、プレイングスキルによって勝敗が左右されます。


MTGはお店によって、集まるプレイヤーのレベルが違う事が多く、上級者の多いショップもあれば、初級者が多く集まるショップもあります。
私がよく行くショップは上級者2割、中級者6割、初級者2割という感じの、いわば平均的なショップです。
見事にパレートの法則ですね。

で、これも当たり前の事ですが、上級者ばかりが集まるショップというのは、数は少ないです。
ほとんどのショップは平均的か、少し下がるくらいと思って良いです。

あなたの行っているショップはどうでしょうか?
テクがあって、右手がキラキラ光ってるようなモンスターがたくさんいるショップですか?
おそらくはそうではないと思います。

平均的なお店であれば、まず、リミテの基本を身につけましょう。
それだけで勝率5割くらいになります。


◎MTGリミテッド戦の基本

1 スペル、土地のバランスは適正にする
2 クリーチャーはマナカーブに沿って
3 プランを明確に

本当はもっと細かいことは色々あるんですが、まずはこの3点をきっちり決めましょう。


●1 スペル、土地のバランスは適正にする

リミテで一番気をつけなくてはならないのは事故死。
土地が出ない、または土地を引きすぎるというのは、マジックには付き物ですが、土地に不自由なリミテッドでは、よりそのリスクが高くなります。

多くの人が土地は大体17枚、とアバウトに決めていますが、デッキのマナカーブに合わせて、19枚にすることもあれば、時には15枚まで切り詰める事も必要です。

私の場合は、土地17、クリーチャー15、スペル8。
概ねこのバランスを守るようにしています。
そして、クリーチャーは5マナ以上は3-4枚に抑えるようにしています。

もし、6マナ以上が多くなる場合は、土地枚数を18にしたりもしますが、重いカードを多く入れるのは、速い相手に押し切られる可能性が高まりますので、基本的にはやりません。
土地が揃わずに殴り殺されるのは、リミテでは本当によくあります。

そして、マナクリやマナ加速カードがある場合、2枚のマナ加速があれば、1枚土地を減らします。
リミテではマナクリは本当に強い。

マナ加速ができるだけでなく、土地の総枚数を減らせれば、
終盤に無駄な土地を引く確率を下げることができます。

ちなみにそういった意味で、私はM15の『強引な採掘』はリミテでは強いと思っています。
終盤に出して、土地1枚を手札2枚に変えられます。
今回も、相手が遅いデッキと見たら、タッチ赤にして、1枚差していました。
速いデッキ相手には無駄になるので、使えませんが、遅い相手ならば効果的です。


●2 クリーチャーはマナカーブに沿って

意外と多くの人ができていないのが、マナカーブに沿ったクリーチャー選び。
色を決める時に、ボムの有無のみで決めるとゲームがうまく運べずに負けるという事はよくあります。
MTGというのは、大きなクリーチャー一枚よりも、2マナ、3マナのデッキの主軸たちが活躍できることが重要です。

時には弱いと思えるカードでも、マナカーブを埋めるために採用すべき時もあります。
私はこれにも基本的な指針を持っており、

2マナ 4枚
3マナ 5枚
4マナ 3枚
5マナ 3枚
6マナ 1枚(入れたり入れなかったたり)

これをベースに組みます。
ただ、ドラフトだと、これを意識してピックできますが、
シールドの場合は、プールによりけりなので、この通りには組めないことも多々あります。

実際、今回のM15プレリも6マナのクリーチャーがデッキに2枚、7マナが1枚入っていました。
しかし、今回はエルフの神秘家と、新緑の安息所が2枚あった事と、スペルが貧弱だったので、マナ加速して大型クリーチャーを叩きつけるという戦略を取ったためです。

除去が少ない分をクリーチャーのパワーに頼った形でしたが、緑にカードが揃っていたから出来た事で、他の色ではこのような組み方は基本的にはすべきではありません。

基本指針通りに組めることが少ないにも関わらず、指針を決めているのはなぜかというと、
迷った時に適切に判断を下すためです。

デッキを組む際に迷いなく組める事は少ないです。
そして、迷いがないという時は得てして、カードプールが貧弱な時。
カードプールがそれなりに充実していて、上に行ける可能性が高い時ほど、あれもこれもと迷いがちです。
強いカードがあれば、使ってみたくなるのも人情です。

私は自分がそういった感情に流されやすい人間である、と認識しているので、
迷った時に、余分なカードをカットできるよう、基本指針を定めています。

ほとんどの人はそういった迷いを抱える事があると思います。
その時のために基本指針を持っておくことは重要です。


●3 プランを明確に

私は今回のプレリでは、マナ加速して、パワーカード勝負という戦略を採ったと上述しましたが、リミテッド、特にシールドにおいてはデッキの基本戦略を具体的に設定するのは非常に重要です。

私は今回、除去が非常に薄かった代わりに、白緑の優秀なクリーチャー陣と、『テーロスの魂』などのボムカードがあるプールでした。
そのため、デッキの戦略をマナカーブに沿って、優秀なクリーチャーを展開し、ボムで決めきる戦略としました。

また、セカンドプランとして、相手に除去が薄かった場合には、軽量飛行クリーチャー、威嚇持ちクリーチャーが揃っていた黒を足して、サイド後には白黒飛行デッキにしてしまうというプランも採用しました。

優勝はできませんでしたが、7ラウンド中、5ラウンドで勝利出来ましたので、プランは間違ってなかったと思います。


少し前の、神々の軍勢のプレリの際には、逆にクリーチャーが貧弱極まりなく、その代わりに除去、カウンターが豊富なプールを引いてしまい、赤青クロックパーミッションというリミテではあまり見られないようなデッキを組みました。
数枚の飛行クリーチャーを火力とカウンターでサポートしていくデッキで、クリーチャーは9枚しか入っていませんでしたが、運にも恵まれ、その時も準優勝。

あまりにプールが貧弱だったので、1没も覚悟していたのですが、プールに合わせたプランを設定し、それに沿ったデッキ作りがうまくいったのではないかと思っています。

準優勝ごときで自慢気に語ってんじゃねー!と言われそうなので、惨敗した話もしておきますが、ニクスへの旅の時は箸にも棒にも引っかからないプールに当たってしまい、大惨敗を喫しました。
あの時は本当にプールが悲惨だったのですが、悲惨なら悲惨なりにもう少しプランをしっかり詰めていれば、2勝くらい出来たかもしれません。
冒頭でも言いましたが、MTGは突き詰めれば運ゲーなのですが、突き詰める要素は多々あるので、なんやかんやトータルで見れば、実力が反映されます。


それなりに勝っている人は、こういった基本的な事をみんなやっています。
強力なカードの有無だけで色を決めるのではなく、デッキ全体のプランを決め、それを遂行できるようにマリガンチェックをしたり、プレーの判断ができるようになると、勝率も上がりますよ。というお話でした。