あるMTG初心者さんからのご質問。


「デッキタイプってどんなのがあるんですか?」



慣れるとすぐに分かってくるようなものですが、せっかくなので、ここで回答しましょう。
わかりやすくするため、スタンダードという前提で話します。

まず、MTGのデッキタイプは、大きく、色と得意戦術によって分類されています。


色について


色は白、青、黒、赤、緑の5色。
これにアーティファクトという無色のカードと、複数の色を持つ多色のカードが加わります。

◎単色デッキ

「〇単」、例えば、黒単というのは、黒いカードのみで構成された単色デッキという事です。
「〇単タッチ△」、赤単タッチ白、というように赤単色だが、少しだけ白も入っている場合に、タッチ△という呼び方をします。
これらは単色デッキという扱いです。

これに類する特殊な扱いとして、信心というタイプもあります。
これは同じ色のクリーチャーを大量に出す事でその恩恵を受けるデッキです。
(黒単信心、青単信心、赤単信心タッチ白、緑単信心)

信心デッキはニクソスという特殊土地が入っているため、すぐわかります。
(黒単信心などニクソスなしのパターンもあります)

現状、白単は信心デッキはなく、ただの白単しかないようです。


◎多色デッキ

多色デッキは、2色、3色で構成されるものですが、稀に4色、5色があります。
2色の場合は、大抵、青白とか、赤白と呼ばれますが、アゾリウスとかボロスというような呼ばれ方もします。

3色の場合は独自の呼び名があります。

ドラン 白黒緑
ジャンド 赤黒緑
ナヤ 赤白緑
バント 青白緑
オロス 赤白黒
エスパー 青白黒
トリコ 赤青白

他にもあるはずですが、私が生で見たことあるのはこれくらいですかね。
最近はドラン、ジャンド、エスパーくらいが中心ですね。

これらは、MTGの背景ストーリーの中で出てきた呼び名です。
MTGは背景設定が緻密なので、時間があれば、ぜひ読んでみてください。



戦術について


プレイヤーの使用するデッキはそれぞれ得意な戦い方があります。

・コストの軽いカードばかりで構成して、序盤から相手を攻め立てるデッキ(アグロ、ウィニー)
・中コストのカードを主役として用いて、攻防に優れるデッキ(ミッドレンジ)
・重コストのカードを多用するデッキ(ビッグマナ)


◎マナコストについて

このコストというのは、何かと言うとマナコストと呼ばれるものです。
MTGのゲームの特徴として、土地システムが挙げられます。

プレイヤーはクリーチャー(生物)、スペル(呪文)といったカードの他に、土地カードをデッキに入れます。
この土地は平地、島、沼、山、森の基本土地の他、特殊地形があります。
土地は、1ターンに1回だけ、マナと呼ばれるエネルギーを生み出す事ができるとされています。

平地なら白マナ、島なら青マナ、と呼ばれます。
プレイヤーはこのマナを使って、クリーチャーやスペルカードを使用するのですが、
効果が強力なカードほど、たくさんのマナを必要とします。

上に書いたアグロデッキはマナコストを多く必要としない戦術のデッキです。
対して、ビッグマナなどは、マナコストを多く必要とします。

ですので、マナコストの大きいカードを多く入れたデッキには自然と土地も多く入ることになります。
逆に、マナコストの軽いカードばかりで構成することで、相手よりも速く動こうとするデッキもあります。

そのため、大抵の場合、デッキレシピの土地枚数を見ることで、そのデッキの得意戦術がわかります。
22枚以下ならアグロ、23-26はミッドレンジ、それ以上はビッグマナです。


◎その他の分類



これらに属さないタイプがいくつかあります。
上のアグロ~ビッグマナはクリーチャー(生物)による攻撃を主な勝ち手段とするのですが、クリーチャーに頼らない勝ち手段を持つデッキ、カードシナジーを突き詰めたデッキです。

それはバーン、コントロール、エンチャントレス、ドレッジです。

・クリーチャーが少なく、直接ダメージを与えるスペルカードを用いるデッキ、土地は少ない(バーン、赤中心)
・とにかくゲームを長引かせ、相手の手が尽きるまで我慢して、最後に逆転するデッキ、土地は多い(コントロール、青中心)
・エンチャントというカードタイプのスペル、クリーチャーを大量に展開して有利になろうとするデッキ(エンチャントレス、緑中心)
・墓地を利用して、有利な状況を作るデッキ(ドレッジ、リアニメイト、黒中心)

特徴としては、バーン、コントロールはクリーチャーカードが少ないこと。
バーンは赤メインで8-10枚、コントロールは青白メインで0-2枚です。

エンチャントレス、ドレッジはカードシナジー優先の構造をしています。
エンチャントレスは緑+白や黒で、開花の幻霊というカードが採用されています。
コンボデッキに近いですが、モダンやレガシーと比べて、スタンダードでは一撃必殺ではないので、性質は異なると考えて良いです。



最後に


長々と分類について書きました。
理論上、デッキタイプは無数に存在することになりますが、実際には安定して勝てるデッキタイプしか勝ち上がっては来ません。

現在、力があるのは、

黒単信心
青単信心
エスパーコントロール(亜種として、アゾリウス(青白)コントロール)
ボロスバーン(赤白バーン)
ドランミッドレンジ
ジャンドモンスター

ここから少し劣って、

白単アグロ
赤単タッチ白信心
ドランエンチャントレス
黒緑ドレッジ
緑単信心

これくらいですかね。
どのデッキが有利で、どのデッキが不利で……というのは、メタゲームという呼ばれ方をします。
「メタを読む」ということができるようになってくると、ちょっとレベルが上がったと思って良いでしょう。

たまにショップなんかで見かける、今日のメタは~うんぬん、とか言っている人は上級者なんだ~というくらいに覚えておいてください。
言っているだけで、ちゃんと読めていない人もたくさんいますが^^